むぎ茶の資料室

いままで書いてきたものを残していきます。

ジェンダーと免罪符

大人になって本気で笑ったり、大きな声を出して何かを訴えたりすることってやっぱり年々と少なくなってきますよね。

私はくすぐりも好きなのですが、"ぐり"と"ぐら"でいうとぐらかもしれません。それは本気で逃げたり笑う機会を貰えるためです。ぐりをしていても、ぐらの子を本気で捕まえてくすぐることが楽しいのはもちろん、一緒につられて笑えるので満足度はどちらも私としては高いです。


SMもそうで、なにか免罪符を与えられることで、自分の色んな感情を発散させる機会を与えて貰えるのが素敵なところです。

特に男性は、社会的に堂々としていることを求められています。悪く言えば無反応、無関心であることを周囲に求められているのですね。オドオドしたり、優柔不断な男性は女々しいとされてしまいますから。

それに加えて、いまはイクメンなんかも流行り、堂々としていることにプラスして包容力も標準的に求められています。書いている私でさえも、とんでもない荷を背負わされているなと表情が歪んできます。

はっきり言ってそんな完璧な人間で四六時中いることなんて無理です。それなのに上司やお客様、家族の前でその姿が求められている人は多いのではないでしょうか。


でもね、でもですよ

SMやフェチプレイ、男性が受け身になるときにはそういうのは全部放り出していいのです。そういう免罪符がプレイになった瞬間に発行されます。

かくいう私もその免罪符に昔から助けられました。子供の頃から学校の成績、スポーツ、立ち振舞において完璧でいなきゃって四六時中思っていましたが、きっとあのままでは壊れていたと思います。学校の帰り道に露出したりお漏らしすること、洗濯バサミやおむつを試すことで、全てを無にすることができました。


ぜひエグい亀頭責めをされることで、潮吹きをすることで、お尻を叩かれることで、男性なのに乳首がめちゃくちゃ感じてしまうことで、全部放り出してください。それから今までの自分を解放してあげてください。きっと自分を愛してあげられるきっかけにもなります。

ジェンダーに縛られて苦しむ男性が一人でも多く、プレイで救われますように。