むぎ茶の資料室

いままで書いてきたものを残していきます。

カテゴライズ

私の初体験の相手は女の子でした。それも小さくてスレンダーで、男子からよく好かれそうな可愛らしい女の子。

私達が◯学生の頃は、BLがまだテレビで取り上げはじめた頃ぐらいで、その子とは普段からBLの話をよくしていました。私達の貸し借りするBL本にはエッチな描写もあったので、必然的に性的なことも話す事が多かったです。それできちんとしたエッチな動画を見てみたいと彼女が言うので、放課後に私のPCで見ることになりました。

私はその頃、女の子がディルドでオナニーをしている動画をよく見ていたので、それを一緒に見ました。2人で見ながら、どこか自分の気持ちが高揚するのを感じ、「(ああ、もうすぐで私がいつもオナニーしているシーンがくるな)」とかそういうことを考えていたと思います。

すると彼女のほうから「むぎちゃんって、こういうことを実際にしたいと思わない?」と言われて、「う、うんまあ」と答えました。彼女は「じゃあしよう!!いいじゃん」と今までに見せたことのない積極性を見せ、私の衣服に手をかけました。「おっぱい大きいね」とかそんなことを言われた気がします。

私はエッチなことをしたい気持ちは山々だったけど、その子がスレンダーなのに対して、自分のお腹がぽっちゃりしているのが恥ずかしくて仕方がなく、無理やり脱がそうとしている彼女の手を必死に止めようとしていました。それ以降はご想像にお任せしますね。

◯学生でも、私以外にも本当は心の底でみんなエッチなことを考えているんだなと、1つ大人になった出来事でしたが、それ以降彼女とは学校でなんとなく話さなくなっていきました。そのことを思い出して何度もオナニーしたし、彼女ともっと楽しんでおけばよかったってその後何度も後悔しました。



私もそりゃあ一瞬ぐらいは「自分はレズなのかな」「バイセクシャルなのかな」って考えたことぐらいはあるのですが、結局いつも考えたって仕方がないな、時間の無駄だなと思ってやめてきました。

特に私が中高生の頃はレディー・ガガなど、海外のゲイアイコンになるようなアーティストが日本にも浸透してきた時で、セクシャリティについて明言する人が多くなっていました。なので私も自分の性的指向について、なにか"名前"をつけて分類しなければいけないような気がしていました。

ですが真剣に考えれば考えるほど「私はいまは男性が好きだけど、多分将来女性のことも好きなようなバイセクシャルになるだろうな。しかもいまは年上の男性が好きだけど、もっと年齢を重ねたら年下の人のことも好きになる。あといつかSMも始めちゃうんだろうな。できるようになったらSもやるんだろうな」という確信のようなものがありました。

だからいくらカテゴライズしたところでそれは自分の可能性を潰してしまうよう気がして、あえて自分のセクシャリティを決めないことにしました。

実際そうで、私はその後、男性のことも女性のことも好きになり、セック/スもしました。男性とする恋愛と、女性とする恋愛は全く違うのがすごく面白いなと思います。

私は自他共に認めるスケベな女ですが、恋愛において性行為を重要視したことはありません。これは自分の性癖か常軌を逸しているという自覚があったため、それを一般人に押し付けるのは酷だと思っていたからです。本当にその人のことが好きなら、セック/スができないことぐらい大した問題にはならないと思っていました。


ところで、恋愛と支配欲の違いってなんですかね。相手のことを本当に思うなら、自分ではなく他で性欲を解消してくることを認めてあげるべきだと私は考えているのですが、世間一般的にはそれは浮気とされます。

相手に満足のいく性行為を提供できないにも関わらず、自分だけのものにしたいという一般の人がいう恋愛感情はドミナントの性質を持ったSM的なものではないでしょうか。

私にとっての恋愛は相手を大切に思い、尊重することであり、支配欲はSM的なものです。一般的な人の恋愛観はあまりにもSMっぽくて、変だなと思ったりもします。



話が脱線してしまったので、カテゴライズの話に戻しますね。

私の友達にまりちゃんという面白い子がいます。とっても美人で肌もそこらへんの女性よりも綺麗な子なのですが、まじでおちんちんがデカいです。華奢で綺麗な外見からは一切想像できないような、立派なおちんちんがついています。

多分世間一般的にいうと、LGBTQのどれに入るの?とか、「私」なのか「俺」なのかとか、「いずれは本物のを女性になりたいの?」とか聞かれると思うのですが、まりちゃんはまりちゃんなんですよね。女性ものを着てオシャレをしていたほうがテンションが上がるからそうしているだけ。巨根は自分の一番の可愛い部位だって言っていました。

まりちゃんに「この前カナダでレインボーパレードがあったんだ」という話をすると「そのレインボーパレードってなに?」と聞かれました。詳しく説明すると彼女の口から「私、LGBTQとかよく分かってないんだよね」という衝撃的なことを聞きました。

そういえばまりちゃんのセック/スの相手は老若男女問わずで、性的指向は全方位だし、女性の姿をしながら自分の男らしいペニスを大変気に入っています。なのでカテゴライズしようにも、まりちゃんはまりちゃんでしかありません。それを特別明言したり主張することもなく「私は私」をそのまま生きているこの人は、純粋にすごいと思ったし、より一層カテゴライズすることの無意味さを感じました。


余談ではありますが、いつかSMをするんだろうな、女王様みたいなのになれたら、もうすっごく人生楽しいだろうなって、思春期の頃はなんとなく夢のまた夢のように考えていました。

そんなただの田舎の性癖の歪んだ子供が、こういう仕事で夢を叶えて今はとても幸せに暮らしています。多分昔の自分に会えたなら、今の自分のM性感でのお仕事を沢山自慢します。

ぜひ皆さんも色んな性癖も人も食わず嫌いをせずに挑戦してみてください。

わざわざカテゴライズをして「自分はここまで」だなんて枠を作ってしまわないで。

あなたの幸せはあなたが決めるんだよ。