むぎ茶の資料室

いままで書いてきたものを残していきます。

大事なのは否定しないこと

もう誰も咎める人はいないと思うのでハッキリと書きますが、私は高●生の頃に自分の性癖に非常に悩んで、ネット上でSMブログを運営している人にメールをしたことがあります。内容はこれまでの日記で書いたような露出や出産、排泄に関する性的興奮と、SMにも興味を惹かれているというものでした。それに返信はきましたが、要約すると「君の性癖は変です。SMではありません。精神科に行ってください」という冷たいものでした。

成人して初めて参加したSMの交流する場所で自分の性癖について話したときには「その性癖はSなのか、Mなのかはっきりしてください」とか「君は言葉責めが好きなMだね」とその場にいたS男性からカテゴライズされ、違和感を覚えました。

そんな経験から、「私みたいな変な性癖のやつもいるから、他人の安易な言葉で傷ついたり、自分の可能性を狭めないでね。気にせずに君の好きなことを追求してね」という気持ちを込めて最近ブログを書いています。

本来であれば、誰に受け入れられるか、誰に拒否されるかなんて、自分の好きな事の前では二の次にあるはずです。オタク趣味ってそうですよね。

私は自分の性癖について仕事以外で聞かれたらまず初めに「うんこが好きです」と話すようにしています。誰に受け入れられなくてもいいという覚悟で、自分の中でいちばんひどいものを口にしておくかと思っているのですが、それでも分かり合おうとしてくれる人は「どうして好きなのか」とか「どこに興奮するのか」という質問をしてくれます。うんこが好きな女でも受け入れてくれるような優しい世界が変態にはあります。

若いころの私に足りなかったのは、自分の好きなものを言語化する力であり、悲しいことに「他人の好きなことを否定しない」という当たり前のマナーが当時の私が相談した大人たちにはありませんでした。どちらも確立された今の環境では、嫌な思いをすることもなく楽しく過ごすことができています。

自分の性癖が嫌で仕方が無かったり、そのせいで性交渉がうまくいかない人たちが世の中にはたくさんいます。子どもの頃の私も、「私はまともに誰ともセック.スできなくて、そのまま死んでいくんだろうな」と思っていました。性的好奇心こそあれども、誰にも受け入れてもらえない性癖だから、諦めなきゃと常々葛藤していました。

それがこうしてお仕事に繋がり、現在進行形で新しい性癖を開拓させてもらえて、私はすごく幸せです。皆さんから「誰にも言ったことがないのですが」と神妙な面持ちで相談され、思いもよらずに新しい発見をすることもあります。

ぜひ私に今までのあなたのことを教えてね。こんな日記までわざわざ書くような人間ですから、頭ごなしに否定することはまずありません。

そしてもし貴方が誰かに相談されることがあれば、まずは否定せずに聞いてあげてくださいね。